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ハルセル試験について Q&A
こちらのページは、当社に寄せられたハルセル試験への質問に対しての回答集になります。 「ハルセル試験って何?」というような基本的な事に関しては以下のページをご覧ください。
ハルセル試験用の陽極板と陰極板にはどのようなものがありますか?
当社では良く使われる銅や黄銅陰極板の他にも様々なめっきに対応できるよう、多くの種類の陽極板・陰極板を扱っております。下記の表が主な製品になりますが、この他の金属にも特注で対応できるものもあります。その場合は一度お問い合わせください。
ハルセル陽極板一覧
製品番号 | 素材 |
---|---|
B-59-P02 | 住友電解ニッケル |
B-59-P03 | 純鉛 |
B-59-P04 | 高純度亜鉛 |
B-59-P05-1 | 真鍮6:4 |
B-59-P05-2 | 真鍮7:3 |
B-59-P06 | ステンレス(SUS304) |
B-59-P06-2 | ステンレス(SUS316) |
B-59-P07 | 住友SKニッケル(硫黄含有ニッケル) |
B-59-P08 | 含燐銅 |
B-59-P10 | 無酸素銅 |
B-59-P11 | 錫5%入鉛 |
B-59-P12 | 高純度錫(三菱電解錫) |
B-59-P13-1 | 半田6:4 |
B-59-P13-3 | 半田8:2 |
B-59-P13-4 | 半田9:1 |
B-59-P13-5 | 半田95:5 |
B-59-P14 | 銀5%入鉛 |
B-59-P15 | カーボン(t3) |
B-59-P16 | カドミウム |
B-59-P17 | 銀(t2) |
B-59-P17-1 | 銀(t1) |
B-59-P18 | チタン白金 |
B-59-P19 | コバルト |
B-59-P20 | アンチモン5%入鉛 |
B-59-P23 | 純鉄 |
B-59-P24 | チタン |
B-59-P25 | アンチモン5%入錫 |
B-59-P28 | チタンイリジウム |
B-59-P50 | インジウム |
B-59-P18H | チタン白金 てのりハルセル用(31×31×t2mm) |
ハルセル陰極板一覧
製品番号 | 素材 | ||
---|---|---|---|
標準サイズ | ロングサイズ | てのりサイズ | |
B-60-P01A | B-60-P01LA | B-60-P01HA | 鉄(フィルム貼) |
B-60-P02 | ステンレス(SUS304) | ||
B-60-P03 | B-60-P03L | B-60-P03H | 真鍮(黄銅) |
B-60-P05 | B-60-P05L | B-60-P05H | 銅 |
B-60-P06 | 燐青銅 | ||
B-60-P07 | ステンレス(SUS316) 50枚入( t0.5mm ) | ||
B-60-P08 | アルミニウム(A1085P,純度99.85%) |
ハルセル用のアノードバックはありますか?
以前は販売しておりましたが、生憎と現在は廃番製品となっております。
ハルセルの場合、アノードバックはろ紙にて代用できますので以下の方法をご参考ください。
例)ろ紙(径125mm)使用の場合の折り方

クロムめっきでハルセル陰極板に黄銅を使用すると塩化物混入がわかるとはどういうことですか?
液中に塩化物があると黄銅板の裏面がエッチングされます。また含有量の多いものでは表面(低電流部)までエッチングが起こることがあります。
クロムめっきでのハルセル試験に鉄板を使用してよいですか?
特に問題はありません。装飾クロムめっきでは黄銅板とニッケルめっき板を推奨しています。 硬質クロムめっきでは鉄板を使われる場合がありますが、その時は高い電流密度で使用されていることが多いため 、電流密度にあわせ全電流を10A~30Aとした方が良いと思われます。また、実験の際はめっき液の温度上昇が激しいので注意してください。
ニッケルめっきしたハルセル板はありますか?
ニッケルめっき皮膜はすぐに表面が不活性になってしまうので、めっき後時間が経つと正しい評価ができません。 そのため、当社ではニッケルめっきされたハルセル板の用意がありません。お手数ですが試験前に 黄銅か銅板にニッケルめっきをしてご使用いただければと思います。
ストライクニッケルめっきでハルセル試験をしたい場合はどの槽が良いですか
ストライクニッケルめっきの場合は標準タイプでも可能ですが、浴の特性としてつきまわりがポイントになりますのでハルセルロングタイプの使用をお薦めします。
ハルセル試験に関係する規格を教えてください。
ドイツ規格(DIN50957)があります。長らく左記の番号でしたが、2019年6月に規格改定がありましてハルセルロングタイプが追加されたことにより枝番がつきました。詳しくはDIN規格をご確認ください。
DIN50957-1 従来のハルセル(標準タイプ) 他
DIN50957-2 ハルセルロングタイプ 他
ベリリウム銅のハルセル陰極板の作製は可能ですか?
作製は可能です。しかし、この場合は特注品となりますので詳細は当社までお問い合わせください。
※「ハルセル」は山本鍍金試験器の商標登録商品です。
商標登録第1294468号(10類・理化器関係)/商標登録第1278949号(11類・電気器関係)
本文中では(R)マークは省略させていただきました。