めっき用試験器
A-45WJ /A-45W 高速めっき用ハルセル試験装置

丸棒タイプの試験片(φ8x100mm)をモーターで高速回転させながらめっきするハルセル試験器です。撹拌速度ごとの電流密度分布の析出皮膜を1本の試験片に得ることができます。高速めっきをすることで、より現場に近い電流密度で実験ができます。
高速ハルセルで分かること
・皮膜の析出状態は光沢や焦げ、くもりとして外観でも判断できます。
・撹拌の強さによる添加剤の影響を調べる事が出来ます。
活用事例
・撹拌速度、電気量、電源の立ち上げ速度の管理による、フープラインにおける最適な陽極配置の検討
・バレルめっきや通常のめっき液の管理
一定電流密度での撹拌効果を調べられるかくはん効果試験装置と組み合わせて使用する事で、より多面的に分析することがきます。ほとんどの部品が共用品ですので、両方分析できるセット(A-45WJ-T)もぜひご利用ください。高速めっきに対応したハルセル試験器です。
仕様
外 寸(設置寸法) | 325(L)×305(W)×730 (H)mm |
水槽容量 | 5L |
重量 | 13.5Kg |
回転装置容量 | 35W |
高速めっき用ハルセルの原理

高速めっき用ハルセル(HCHS)の原理
高速めっき用ハルセル(HCHS)は、従来のハルセル水槽を縦にしたような外観で、陰極と 陽極との距離が、近い部分と遠い部分を同時に得られる形状をしています。 これにより陰極である試験片に、低電流密度部分から高電流密度部分にわたる広範囲な陰極 電流密度の分布を得ています。
この試験片をモーターで回転させて、高速めっきに対応しています。つまり、従来のハルセル陰極板を棒状にして、これを回転させることで、試験片を高速に動 かす原理になります。そのため、例えば 40rpmの回転数で試験片を回転させた場合、試験片の 直径がΦ 8mm なことから約 1m/ 分の陰極揺動をしたことになり、同じ撹拌速度(回転数) における各電流密度の分布を一つの試験片上に得ることができます。
試験片の陰極電流密度の値は、回転数 10 ~ 3000rpm の範囲内では、回転数に関係なく一定 の分布を示し、試験片の先端から 1 ~ 9cm の範囲で適用される分布式が得られます。
[陰極電流密度の分布式] Dk = I ( a – b log x ) |
Dk:陰極電流密度 ( A/dm2 )
I :総電流値 ( A )
a,b :めっき液の種類と陰極電流効率により決まる定数
x : 試験片の先端からの距離 ( cm ) ( 但し、1cm ≦ x ≦ 9cm
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