めっき用試験器
A-46WJ /A-46W かくはん効果試験器
円盤タイプの試験片(φ64xt03mm)をモーターで回転しながらめっきする試験装置です。
一定の電流密度での撹拌速度の影響を1枚の試験片の上に得ることが出来ます。撹拌速度による添加剤の影響が顕著に現れます。
かくはん効果試験で分かること
・1枚の試験片上に電流密度が均一で、撹拌速度の異なる皮膜が得られます。
・付属する遮蔽板の効果により均一な電流密度分布が得られます。
・半径に比例した撹拌速度(周速度)が試験片に生じます。
活用事例
・高速めっき液の管理
・シリコンウェハへの精密なめっきの基礎実験への流用
・バレルめっきや通常のめっき液の管理
一定速度での電流密度の分布を調べられる高速めっき用ハルセル(P.30)と組み合わせて使用する事で、より多面的に分析することがきます。ほとんどの部品が共用品ですので、両方分析できるセット(A-45WJ-T)もぜひご利用ください。
仕様
製品番号 | A-45WJ | A-45W |
外 寸(設置寸法) | 325(D)×305(W)×730 (H)mm | 420(D)×460(W)×1010 (H)mm |
水槽容量 | 5L | 5L |
重量 | 13.5Kg | 20kg |
回転装置容量 | AC100V、35W | AC230V、70W |
かくはん効果試験装置(AEHS)の原理
“かくはん効果試験器”は“HCHS(高速めっき用ハルセル)”を応用した製品で、HCHS用の内水槽を撹拌効果試験器用の遮蔽板に置き換えて使用します。HCHSでは、一つの試験片上に同じ撹拌速度(回転数) における電流密度の違いを観察する試験方法ですが、“かくはん効果試験器”は、一つの試験片上に同じ電流密度でありながら、撹拌強度の強い部分と弱い部分を同時に得られる構造をしています。遮蔽板の効果により試験片の中心から、1~5cm の範囲で均一な電流密度分布が得られます。試験片の直径は、φ 64mm、めっき有効面積は、0.31dm2,、試験片の裏側(めっきする面の裏側)には、青色の絶縁テープが貼られています。
〔 陰極電流密度の分布式 〕
Dk = a · I
Dk : 陰極電流密度度(A/dm2)
I: 総電流値(A)
a :めっき液の種類と陰極電流効率により決まる定数試験片の中心から直径 1 ~ 5cm の範囲で有効
〔 ニッケルめっき液での陰極電流密度分布式 〕
Dk = 2.11 × I
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